2014年4月21日月曜日

Insel Buecherei / Des Kieine Pilzbuch [Nr.503]






Insel Buecherei / Des Kieine Pilzbuch [Nr.503]
インゼルブーヒュライ社製 / きのこの小図鑑

インゼルブーヒュライというシリーズ本はドイツのライブツィのインゼル出版社より
1912年に創刊されました。装丁から中の挿絵までとても美しくドイツ語がわからなくても私たちを楽しませてくれます。文章だけの本もありますが、挿絵の入った本は特にたくさんのコレクター達に探し求められています。
私は購入時に「鉱物」と「きのこ」どちらにするかとても迷いましたが、やっぱりずっと欲しかった「きのこ」を選択。またいつか「鉱物」の方に出会うことがあれば手に入れたいと思います。















2013年11月2日土曜日

yuzuriha/ゆずりは

































先日、本を届けに友人のお店に行きました。
久しぶりに訪れたそのお店は、変わる事無く緑を豊かに含んで佇んでいました。
友人が祖母の残したお店を改装し甦らせて、はや三年。
たくさんの歴史と思い出を残しながら、今日も古河の町をやさしく見守っています。
植物が、人が育つように、このお店も愛されながら
ゆっくりと成長してゆくのでしょう。

ゆずりは、友人の美しいお店。それは、友人のように温かくて瑞々しい皆のお庭です。
http://kondomina.exblog.jp/





















ゆずりはの本たち。

2013年10月27日日曜日

滝口修造 夢の漂流物

『滝口修造 夢の漂流物』
2005年 世田谷美術館


それらはオブジェであり、言葉でもある。永遠に綴じられず、丁づけされない本。
壁よ、開け!
−滝口修造 「白紙の周辺」より−



















無題



















ピーターラビットの野帳/フィールドノート







『ピーターラビットの野帳/フィールドノート』
福音館書店/発行
ビアトリクス・ポター/絵
アイリーン・ジェイ メアリー・ノーブル アン・スチーブンソン・ホッブス/文

絵を描くことが自然の理解の入口である。描くためには観察し、学ばなければならない。
ビアトリクスの生涯とその時代的背景を紹介しつつ、自然の楽しさを知るための本であると思う。
−訳者まえがき−

井の頭公園の変なキノコ。






ビアトリクスは特にキノコの研究に熱中し、たくさんの絵を残しました。

「もうキノコの事で頭がいっぱい。今日はとてもいいピンクのキノコを見つけた。
集団で生えてきたばかりで帰るのが惜しい気がした。」
−1894年9月30日 ビクトリアスの日記より−



無題




もう、とっくに夏は終わったんだなー。

2013年1月20日日曜日

あさって歯医者さんに行こう



『あさって歯医者さんに行こう』
高橋順子 著/株式会社 デコ
ページをめくった瞬間の最初の「黄色いメロン」という作品で、もう、心を奪われました。
全行。


黄色いメロンを食べ終わったら
メロンの皮はカヌーになって
海を恋するふうだった

ガラスのお皿の水面から
スプーンを櫂にして
漕ぎだしてもいいんだよ

わたしはこれから暗い内蔵をかかえて
満員電車に乗り
川を四つ越えて会社に行くんだけど

きみはもうどの辺りかな
七月の光の急流の中を
黄色いかろやかなカヌーは



素敵な言葉の数々を読み終わった後には、何気ない日常がとても輝いて見えるようでした。
とても優しい気分になれる1冊です。